2017年10月20日金曜日

American Made(バリー・シール/アメリカをはめた男)

トム・クルーズの新作、"American Made" 観てきました!

公開されて2週間以上経ってたし、そろそろ空いてるかなと思ったら、意外にも2/3くらい埋まっててうれしい驚き(しかもわりと大きなスクリーン!)。

ぎゅうぎゅうでもスカスカでもない、ほどよい込み具合で気持ちよく鑑賞できました。

ネタバレしまくりの予告編↓



ネタバレしない範囲で感想をひとことで言うならば、「おもしろかった」。

始まる前あくびを連発していた夫も「全く眠気を感じなかった」と言うほど、テンポよかったです。


トム・クルーズのちょっとコミカルな演技が光ってて、Edge of Tomorrow(オール・ユー・ニード・イズ・キル)でも感じたけど、案外トムってコメディが似合うのね。

ていうかあとで調べたら、この映画の監督さん、Edge of Tomorrow と同じダグ・リーマンでした!

この人、ほかに大好きな『ボーン・アイデンティティ』も監督していたことを知り、どうりでおもしろいわけだよと納得。

実話を元にしているので、どこまでが事実に沿ってるんだろうと、帰宅後ウィキなど読みあさりましたが、どうやら監督には「バイオピック(伝記映画)」を作ろうという気はなく、「事実にインスパイアされてフィクション映画を撮った」みたいな感覚みたいですね。

実際のバリー・シールはトム・クルーズみたいなかっこいい中年男ではなく、300ポンド(136キロ)もある巨漢だったらしいし。






英語ウィキ
American Made (film)
Barry Seal

日本語ウィキ
バリー・シール/アメリカをはめた男
(邦題の「アメリカをはめた」ってなんか語弊があるような気がしますが(^^;)

英語の公式サイト
http://www.americanmademovie.net/#home

日本語の公式サイト
http://barry-seal.jp/

上に貼ってる英語の予告編に日本語字幕がついてます↓


日本でも今週末の公開とは、さすがトム・クルーズ映画?





ここから、ネタバレします。




全体的に軽いコメディ調でテンポよくお話が進むので、てっきりバリー・シール本人があとで当時を振り返って自伝でも書いたのかなあと思ってたんですが、、、(『キャッチミーイフユーキャン』みたいな感じで)




なんと、バリー、




最後に暗殺されてしまうΣ(゚∇゚*)!! 




のが意表を突かれてショックでした。




懲役何十年の刑を言い渡されるかと思ったら、1000時間のコミュニティ・サービスを命じられるだけで解放されたバリー、その1000時間のために通っていたサルベーション・アーミー(救世軍)の施設の駐車場で射殺されてしまうのです。

このバリーの死に方については事実のとおりらしい。

これは事実なのかフィクションなのかわかりませんが、バリーの義弟がエンジンをスタートさせた直後に車が爆発して死んだことがあったため、毎日エンジンをかける前に周囲の人を車から遠ざけていたバリー。

その姿がちょっとコミカルだっただけに、あっさり射殺されてしまったときはショックが大きかったです。(暗殺者の影がバリーに近づくところが映し出されるだけで、射殺シーンそのものは見せないのがせめてもの救い)

バリー・シールという人物について、前もって知識があれば彼の死についても知っていたはずですが、何も知らずに観たもんだから、切なくなりました。

そもそも、政府?の失態でバリーがドラッグカルテルを裏切ったことが発覚してしまったんだから、政府が守ってやらねばいけなかったのに。

てか、映画を観る限りでは、バリーには選択の余地がなかった。

CIAに頼まれて危険な地帯を通り、任務遂行中にドラッグロードたちに捕まって「麻薬を運べ」と脅されたらイエスと言うしかない。

そのあとも常にバリーは何か頼まれて引き受けてきただけ。

CIAがバリーに目をつけなければこのような事態に陥ってないんだから、証人保護プログラムかなにかでバリーの家族全員を守る義務があったと思うんですが。

実際、バリーを守れなかったことに対する批判が当時もあったようです。


もうひとつ気になるのは、バリーが自分のやったことなどをビデオに対して語り続け、撮りためていたテープの数々。

あれは実際のバリー・シールがしたことなんだろうか、だとしたらあのテープはどうなっちゃったんだろう。政府に証拠隠滅として燃やされちゃったかな…?

バリーを保護しなかった時点で、もしや政府側は彼に死んでほしかったのではと思ってしまうのです。ちなみに、ナンシー夫人とレーガン大統領の実際の映像も出てきたりして、こわっと思う場面もあります。


そんなわけで、後味は悪かったけど、全体的にはおもしろかったです。
この頃のアメリカの政治背景を知らないとよくわからない部分もあるので、ちょっと調べてからもう一度観たいなあ。






最後に、キャストについて何点か。


ドーナル・グリーソン

CIAエージェントのシェイファー役。彼、アイルランド人なんですが、完ぺきにアメリカ英語をマスターしちゃってるみたい。最初に観たのは2015年の『エクス・マキナ』で、その後『スターウォーズ』にも出てました。見るたび別人のようなカメレオン俳優ですね。

ジェイマ・メイズ

私にとってはいつまでも「グリーのエマ先生」なジェイマですが、この映画では最近出ている NBC のコメディ Trial & Error での検事補役のイメージに近いキャラとして、ちょこっと登場。

サラ・ライト

トム・クルーズの演じるバリー・シールの奥さん役なんですが…現在34歳の彼女、20代にしか見えなくて、トムと絡むシーンがちょっぴり気持ち悪い(苦笑)。実生活では NCIS: LA のディークス役、エリック・クリスチャン・オルセンと結婚してるんですね!ジャイアントカップルだ…。


Posted on Friday, October 20, 2017

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2 件のコメント:

  1. 予告編は何度か目にしてますが、ネタバレしちゃってるんですか。
    でも、映像がテンポよく切り替わってた為にあまりによく覚えてなくて、本編を観る際に影響はないかなぁ~とは思いますが。。

    ダグ・リーマン監督作と言えば、派手なアクションシーンが見どころのものが多いんですけど、
    今作ではアクションを控え目にして、駆け引きや騙し合いで楽しませてくれるような印象を受けましたが、どうでしょう。

    トムに関しては、騙したり騙されたりする役柄を演じる時が一番生き生きとしてるんじゃないでしょうか。
    トムの次作はいよいよミッションインポッシブルシリーズでしょうか。
    まだ先のことですけど、楽しみですね~

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    1. じゃとむさん、コメントありがとうございます^^
      本編を観た直後に予告編を観ると「ひえ〜、それも見せちゃってたの?」と思いますが、内容を知らずに観ると前後の脈絡がないのもあってあまり印象に残らないのかもですね〜。

      そうですね、この映画は派手なアクションや危険なスタントは少なく、軽快なコメディみたいな感じかも。それでいて、さらっと怖いことを見せてくれているような。詳細は観てのお楽しみですが。

      ミッションインポッシブル、まだ続くのね〜〜〜。
      もちろんミッションインポッシブルも大好きですが、トップガンがとにかく好きだったので、続編が超〜楽しみです!これまた先の話ですけどね〜。

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