2016年2月28日日曜日

The Lady in the Van

最近では『ダウントン・アビー』のバイオレットおばあちゃまの役がめっちゃハマってるマギー・スミスがホームレスのおばあちゃんに扮する『The Lady in the Van』を観ました。

ひとことで言えば、マギー・スミスがすばらしい。ゴールデングローブにはノミネートされたけど、どうしてアカデミー賞には無視されたのか意味がわからない(→o←)


お話は、予告↓を観るとコメディにしか見えないし、



実際、ほとんどコメディの作りなんだけど、笑える中に悲しみがちらちらと垣間見えて、笑ってばかりもいられませんでした。


以下、ネタバレも含まれるのでご注意。



シナリオライターのアラン・ベネット(実名)の近所に出現するホームレスの老女メアリーがしまいにはベネット本人の庭に車(バン)を停めて居座ることになり、結局15年も滞在し続けるという話なんですが、これが実話だと言うからビックリ。

このメアリーが、プレゼントをもらっても当然とばかり、お礼も言わずに窓を閉めろと命令したり、一癖も二癖もあってかなりのツワモノ。

救急車の運転手だったことがあるとか、かつて修道女だったとか、口から出まかせばかり。と思ったら、フランス語の本を見つけて急にぺらぺらフランス語を話し出したりして、ただのホームレスじゃないことがだんだんわかってくる。

おもしろいのは、ホラ話かウソにしか思えず、ベネットも本気に取らなかったことが実はすべて本当だったこと。バンが2台あると言い出したときもウソだと思ったのにホントにあったし(大爆笑)、ボアを見たと騒いだときもホントだったし。

要するに、彼女はウソなんてひとつもついておらず、ホントのことか、自分でホントだと思い込んでいることしか言わなかったのです。

そのうち、音楽を毛嫌いするようになったのは、修道院での出来事のせいだと語り出すメアリーに、胸が痛くなってしまいました。

まだほんの少女だったか、とにかく若いメアリーの心が傷つけられてしまったんだなあと…。

最後に体調を崩したメアリーがデイケアに連れて行かれ、夜だれもいないホールでピアノを見つけておそるおそる弾き出すシーンもじーんとしました(;_;)

ベネットと握手をしたその翌日に亡くなるなんて…まるで最期のお別れをしたみたいで切ない。

ほかにもたくさんいいシーンがあったけど、詳しくは書かずにおきます。


なお、ひとつだけ、あまり好きじゃなかったのは、アラン・ベネットが2人出てきて混乱しちゃったこと。それが笑える場合もあるけど。

自分がもうひとりいるかのように、いつも独り言を言っているってことなのかもしれないけど(最後には同居人ができて「ぼくがいるからもう独り言はやめたら」と言われる)、たまにどっちが実際にアランが行動したことなのかわかりにくいので、いらない演出だったかな〜と思いました(^-^;


かなりネタバレが含まれるけど、長めの予告編も貼っておきます↓




ほとんどが実話だというのが、まさに「事実は小説より奇なり」。

撮影も、ベネットが当時実際に住んでいた建物で行われたそうです。

残念ながら日本語訳は見つけられなかったけど、思わずアマゾンで原作本も買ってしまいました。


The Lady in the Van
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『The Lady in the Van』
2015年公開
ニコラス・ハイトナー監督
アラン・ベネット脚本
マギー・スミス、アレックス・ジェニングス主演
(ほかにほとんどカメオ的にいろんな俳優さん登場)
Wikipedia(英語)
IMDb(英語)

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