2015年7月29日水曜日

Mr. Holmes

以前「いずれ観たい」と書いていた(こちら)『Mr. Holmes(邦題「ミスター・ホームズ」)』、結局封切り後わりとすぐに映画館で観てきました。

画像はすべてFacebookより
平日の昼間だったこともあり、客席の9割がたが白髪のおじいさま、おばあさま。

私の隣に座った上品なおばあさま、映画が始まる前に「フルーツケーキ食べる?」と差し出してくれたのに断っちゃってごめんなさい。歯を抜いたばかりで甘いものが食べられないのです…。

それはともかく、映画そのものについて。

2005年の小説『ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件』を、『トワイライト・サーガ』シリーズのビル・コンドン監督、『ロード・オブ・ザ・リング』のガンダルフ、『X-メン』のマグニートーで有名なイアン・マッケラン主演で映画化したもの。

年老いて引退し、田舎でミツバチを育てるシャーロック・ホームズのお話で、ワトソンやマイクロフトはちらっとしか出番がありません。


以前も載せましたが、予告編↓


ウィキによれば日本でも2016年に公開されるみたいですね。

[12/30/2015 追記: 公式サイト(Mr. ホームズ 名探偵最後の事件)によれば3月の公開予定らしい]


イギリス英語の場合、非常に聞き取りづらい場合があるので、字幕の機械を借りるつもりがすっかり忘れてしまい、案の定ところどころぜんぜん聞き取れない場面があったのが残念。

シャーロックは冒頭、日本への旅行から戻ってくるのですが、しきりと prickly ash という言葉を連発し、しまいには「サンショウ」と言ってるように聞こえたんです。

「えっ?まさかねぇ?」と思いつつ帰宅後に調べたら、やっぱり prickly ash って山椒のことなんですね!!!ビックリ!

山椒の木なんて日本でも見たことないのに、イギリス映画で初めて見た(笑)

それはともかく、英語のウィキにはストーリーがわりと詳細に書かれていますので、興味ある方はそちらをどうぞ。

Mr. Holmes(英語のWiki)

私は日本語の翻訳本が読みたくなりました。



まだ単行本しかないみたいだけど、文庫が出たらほしいな〜



キャストメモ(うっす〜らネタバレ?)


シャーロック・ホームズがイギリスの話であることは周知のことですが、『Mr. Holmes』の原作者ミッチ・カリンも監督もアメリカ人、ついでに家政婦役のローラ・リニーもアメリカ人です。

また、日本人の真田広之さんも「シャーロックのせいで父親が自分と母を捨てた」と信じている日本人男性の役で出演。シャーロックの日本行きも彼に会うためでした。ふたりのシーンでは広島の原爆ドームも登場します。

冒頭、イアン・マッケラン扮するシャーロックがあまりによぼよぼしているので、イアンさんてそんなトシだっけ?!と不安になりましたが、そのあと回想シーンでシャキッとした姿を見せてくれたのでホッ。

93才のシャーロックと若い(60代?)シャーロックの演じ分けがすごかった。93才の姿がめちゃリアルです。

ちなみにイアンさんは1939年生まれの76才(撮影当時は75才)でした。20年近く年長の人間を演じていたのですね。オスカーものの演技でした。





以下、ネタバレありの感想メモ。



私が最も感動したのは、ラスト近く。

シャーロックになついてミツバチの世話を手伝っていた少年(家政婦の息子ロジャー)が全身ハチに刺されて倒れて病院に運ばれたあと、シャーロックは少年がなぜ刺されたのか推理。


息子を心配し、動揺した家政婦が怒りにまかせてミツバチの巣を破壊しようとするのを止めるシャーロックは、「あなたは自分のことしか考えていない」と言われて「ロジャーがだいじだともさ」と泣き崩れ、「ロジャーはミツバチが次々と死んでいく理由を見つけて、ワスプの巣を水浸しにしようとしたのだ」と語ります。

このシーンがいちばんぐっときました(;_;)

ロジャー、ミツバチたちのことを守ろうとして倒れたんですね(;_;)

なんてけなげな…(;_;)


あと、過去の事件で、2人の赤ちゃんを流産で亡くした女性が希望をなくして自ら列車に…のシーンも悲しかった(;_;)




以上、ネタバレ終わり。


全体的にゆったり流れ、カンバーバッチ主演のテレビドラマ『シャーロック』みたいにサクサクは進まないけど、こういう映画も好きです(*´▽`*)

ただやっぱりこれは映画館でなくてもよかったかな…(笑)

Posted on Wed. July 29, 2015

<1/21/2016追記>
日本語吹き替えを見て気づいた点をこちらに書きました:
『Mr. ホームズ 名探偵最後の事件』吹き替えを見て

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